2024年1月、滋賀県で活動する芸術家の方のコンテスト応募用作品撮影を担当しました。
彼は、地域の自然や文化をインスピレーションに、独自の感性で作品を創り上げる芸術家。
撮影のテーマは「挑戦」。芸術における自己表現への情熱と、未知の世界への探求心を映し出すものでした。
撮影の舞台裏
撮影地は琵琶湖の畔にあるギャラリー。
冬の冷たい空気が漂う中、作品の持つ深いメッセージ性を引き立てるため、時間帯や光の具合にこだわり抜きました。
作家自身も撮影に積極的に参加し「どの角度から見ても私の作品の本質が伝わるようにしたい」と、細部にまで心を配る姿が印象的で、作品も段ボールを元に作ったものでしたが、まるで木で作った彫刻のよう。
撮影の様子
このような作品を作るアイデアと、主張したいものを形にする技術は、まさに現代作家といえます。
RSD Proで写真撮影を受けている僕も、現代アートの制作活動をしているのですが、僕の場合はデジタルでつくるデジタルアート。
平面的なアート作品になるのですが、今回の作家さんのつくるアートは立体的なアートで、360°の角度から見られるため、少しの角度の違いでその作品の印象が大きく変わってきます。
なので、写真を撮る角度もとても慎重に決めて撮影をする技術も求められる繊細な撮影です。
カメラに収めた思い
今回の撮影では芸術作品だけでなく、それを制作した作家の情熱と個性を一緒に記録することを心がけました。
作品を構成する微妙な色合いや質感、背景の自然光との調和を丁寧に捉え、まるでその瞬間が物語を語っているかのような写真を意識しながら撮影。
光の当たり方、影のつき方によって、その作品の魅力がかなり違ってくるので「いつも以上に細部にまでこだわらなければその作品の魅力を再現できない」と思い、作家との相談の上、角度を決めて撮影を行いました。
コンテストへの期待
作家の「伝えたい」という強い思いが込められた作品と、その魅力を最大限に引き出した写真。どちらも審査員の心を動かすと確信しています。
この撮影を通じて、芸術家の新たな一歩に少しでも貢献できたことを誇りに思います。