アートクリエイターとは|表現ではなく『構造』をつくる仕事

こんにちは、RSD Proのアートクリエイター『ミズハラ』です。

「アートクリエイターって何をする人?」

そんな声が聞こえてきそうなので、今回は、RSD Proが肩書きとして使っている『アートクリエイター』についてお話ししようと思います。

『アートクリエイター』とよく耳にするけれど、少し曖昧な言葉になりがちなんです。

デザイナーなのか、写真家なのか。それとも、アーティストなのか。

結局、「何をしてくれる人なのか分からない」と言った人が多いようです。

この記事では、RSD Proが考える「アートクリエイターとは何をする人なのか」を、あらかじめ言葉にしておこうと思います。

【結論】
アートクリエイターとは、表現をつくる人ではなく、表現が意味を持つ「構造」と「世界観」を設計する人。

ある意味、本記事は説明というより、RSD Proのスタンス表明※1に近いものだとお考えください。

※1『スタンス表明』とは、立場的な部分を明確にすること。

「分かりやすさ」より「合う・合わない」を大切にしたい

RSD Proは、不特定多数や多くの人に向けたサイトではありません。

むしろ「ここは自分には合わないかも」と感じた人には、無理に時間を使ってほしくないと思っています。

つまり、

世界観や思想を大切にしたい人、
すぐの成果より長く残る価値を重視した人、
表現と事業を切り離したくない人、

そういう人にだけ、静かに届いてくれればいいのです。

だからこそ「RSD Proはこういう場所ですよ」と、あらかじめ伝えておきたいのです。

「分かりやすい」ではなく、「合う、合わない」を大切にしています。

一般的な『アートクリエイター』のイメージ

一般的に使われている『アートクリエイター』という言葉は、主に次のような意味で捉えられています。

  • センスがある人
  • クリエイティブなことができる人
  • 何でも作れる人

もちろん、どれも間違いではありません。しかしRSD Proにとって、その定義は少し物足りなさがあります。

RSD Proが考えるアートクリエイターの定義

RSD Proが考える『アートクリエイター』とは、「表現そのものをつくる人」ではなく、表現が正しく機能するための構造・文脈・世界観を設計する人です。

写真、文章、デザイン、プロダクト。それらはすべて手段であり、目的ではないんです。

何を、誰に、どんな時間軸で届けるのか。

その背景にある思想や余白まで含めて、ひとつの「形」に整えていく。これが、RSD Proの考える『アートクリエイター』の定義です。

写真家やデザイナーと何が違うの?

RSD Pro自身、これまで写真家として、またデジタル表現の実験的な活動も行ってきました。

だからこそ、その違いをハッキリと区別できています。

・写真家は「表現する人」
・芸術家は「思想を形にする人」
・デザイナーは「形を整える人」

『アートクリエイター』は、その人たちが生きる“構造”をつくる人。つまり、資産となるコンテンツを設計する人です。

過去の表現活動は、今の設計力につながる通過点であり、そのすべてが現在の仕事につながる『資産』となっています。

なぜ『提案』ではなく『設計』なのか

RSD Proでは、あえて『提案』ではなく『設計』という言葉を選んでいます。

その違いは何かというと、

『提案』は、選択肢を出すこと。
『設計』は、未来の形を決めること。

完成したデザインより、公開された写真より、その先に流れる時間まで含めて考える。

それが、RSD Proとして、アートクリエイターとしてのスタンスです。

誰のための『アートクリエイター』なのか

RSD Proのアートクリエイターは、すべての人のために存在するモノではありません。

・ひとりで事業をしている人
・表現と思想を大切にしたい人
・自分のペースで長く続けたい人

そういう方と、静かに、深く関わっていけたらと思っています。

設計事例|RSD Proが行ってきた「構造の設計」

アートクリエイターの仕事は、正直、目に見える成果物だけでは判断しにくいものです。

では、RSD Proがこれまでに行ってきた『設計』という仕事の一部を紹介します。

完成した作品ではなく、その裏側にある考え方に焦点を当てています。

設計事例01|肩書きを「つくる」のではなく「削る」

RSD Proでは、ある時期まで複数の肩書きを併記していました。

例えば「写真家×デジタル作家×クリエイター」と言った感じです。

こういった肩書きは、個人でブランディングをする上では効果的な肩書きかもしれません。

しかし、サイトを訪れた人の立場で考えた時、

「結局、何を頼める人なのか分からない」

という違和感が、ずっと心の中にありました。

そこで肩書きを増やすのではなく、『アートクリエイター』という一語に集約しました。

その代わり、沿革コンセプトページの中で過去の表現活動を静かに補足する構造に変更。


画像 : RSD Pro事業案内の沿革より

結果として、分かる人には深く伝わり、そうでない人は自然に離れていく。

“誰にでも伝える”のではなく、“合う人にだけ残る”設計へと切り替えました。

設計事例02|サイトを「集客装置」にしない

多くのサイトは、できるだけ多くの人を集めることを目的に設計されています。

もちろんそれも、正しいサイト設計です。

ただRSD Proは、あえてその逆を選びました。

・すぐの成果を求める人
・テンプレートを探している人
・正解だけを知りたい人

そうした方にとっては、少し回りくどく、不親切な構造かもしれません。

しかしそのおかげで、思想や世界観を読み取ろうとする人にとっては、安心して滞在できる場所になりました。

つまり「増やすための導線」ではなく、「選び合うための構造」。それが、RSD Proのサイト設計です。

設計事例03|表現を分断しない

写真、文章、プロダクト、思想。

これらを別々のものとして扱うと、どうしても世界観は薄まっていきます。

RSD Proでは、それぞれを独立したコンテンツとしてではなく、ひとつの流れの中に配置しています。

これをRSD Proでは『4つの創作循環』と呼んでいます。

・写真は感情の入口
・文章は思考の補助線
・プロダクトは世界観の定着装置

どれか一つが欠けても、この構造は成立しません。

だからこそ、表現を「作る順番」ではなく、「意味が立ち上がる順番」で設計しています。

土台となるサイトにこの循環ページを設置することで、一つの価値のある仕組みへと進化します。

設計事例04|すぐに理解されなくてもいい

RSD Proの多くの記事や構成は、一読で理解されることを前提にしていません。

もしかすると「今の自分には必要のない世界」だと感じられるかもしれません。

しかし、表現や思想を扱う人にとっては、長い時間をかけて向き合える価値のある場所でありたいと考えています。

「今は必要ないかもしれない」
「そういえば、あそこがあった」

そんなふうに時間が経ってから、ふと思い出してもらえること。

時間軸を含めて設計するという考え方も、アートクリエイターとしての仕事の一部です。

設計事例05|「離れるキッカケ」を先に提示する

RSD Proでは、すべての人に向けたサービスは用意していません。

だからこそ、ここに合わない人が離れるキッカケ、期待しすぎない理由を、あらかじめ記事や言葉の中に織り込んでいます。

それは決して冷たさや差別ではありません。お互いの時間を大切にするための設計です。

「ここはこういう場所ですけど、良いですか?」

そう問いかけられる状態を保つこと。それ自体が、RSD Proの思想でもあります。

最後に

もしこの記事を読んで、「ちょっと違うかもしれない」と感じたなら、それも正解です。

無理に、RSD Proを選択する必要はありません。

ここは、そう感じる人でも安心して離れていける場所であってほしいのです。

そして、「これは自分のための場所かもしれない」と思ってくれた人にとって、丁寧に向き合える場所になれたら嬉しく思います。

RSD Proが表記している『アートクリエイター』という肩書きが、必要な人に必要な構想を設計できるスタンスになれたら幸いです。

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